POP広告作成のポイントとつけ方
私がホテル勤務時代に教わった、POP広告作成のポイントと、必ずつけなければならないPOPについてご紹介いたします。
目次
POP広告作成のポイント
1. 素材
- コシのある白い紙を使う
- 色紙、短冊等を使用する場合は、柄の目立たぬものを使う
- 黄色、赤色等のカードは、商品の値打ちを下げる場合もあるので、色物を使うときは、中間色を使う。特に季節感に注意する
2. カードの大きさ
- カードの大きさ、形状は何種類かに決め、統一されたものを使う
- ショーカードの最大の大きさは、週刊誌大にとどめる
- 変形カードは多用せず、全体の一割にとどめる
- 天井からのつり下げは、見通しを悪くしないように気をつける
3. 色の使い方
- 色は原則として3色に止める(写真、画像を除く)
- 配色に注意し、読みやすさを第一に考える
4. 文字の書き方
- 読みやすい文字で、ポイントが一目でわかり、数字と調和していること
- 一行は、15〜20文字程度とし、四行以内に止めるよう文案を工夫する
- ショーカードの場合、横書きを原則とする
ただし、和風店、短冊の場合は縦書きとする - 文字の書き方をできるだけ統一し、誤字や、まぎらわしい文字を使わない
- 大切なことから先に書き、適当な余白をとる
5. 文案の作り方
- いちばん大切なことを具体的に書く
- 短い、わかりやすい表現を使う
- その商品(材料)にとって、一番大事なことだけを書く
- 具体的な表現をする
- お客様の立場に立って考えた効用を書く
- 文案は重点のみを短く書く
- 価格の「¥」「円」「エン」等は統一したものを使う
必ずつけたいPOPとは
1. 粗利益のかせげる商品につける
材料費率の低い商品に限らず、準備に手間がかからない商品、簡単に出せる商品も、コストがかからない商品と言えます。特にピーク時に適する商品である場合、客席回転率も高まり効率向上に役立ちます。
2. 新商品につける
基本的には、粗利益をかせげる商品を開発しなければなりませんが、いつまでも同じ売れ筋商品に固執するとやがて、お客様にあきられてしまいます。新しい商品が良いか悪いかは、お客様が判断します。そのためにも一回は召し上がっていただかなければなりません。これまでの商品にない特徴を説明します。
3. 時間帯に合う商品につける
朝、昼、夜のおすすめ品など、あるいは急ぐ方へのおすすめ品へつけます。なぜおすすめするかの説明を簡単に書き添えます。
4. 客層によるおすすめ商品につける
家族客、お子様向け、ご老人向け、若者向け、アベック向け、2〜3人向け、5〜6人向けなどなど、あるいは、食事主体、飲料(酒類)主体等の客層によるおすすめ品につけます。
5. つけ合わせ、あるいは組み合わせに適する商品につける
例えば、ワイン、サラダ、スープ、コーヒー、デザート等、主力商品とぶつからないおすすめ商品につけます。
6. 季節商品につける
季節感の演出は、装飾も重要であるが、本来は料理そのものに季節感があふれていなければなりません。季節感のある商品とは、次の二つとなります。
- 季節本来の感覚、味を打ち出しうる商品
- 季節による年中行事、地方行事等とうまく結びつけた演出のある商品